された
それを最初に口にしたものこそ
世界ばれた次期王





「そんなお伽噺を信じるほど、オレはお人よしじゃない」
王位を拒む次期王

「欲しい物は全て自分の手で手に入れてきた。今回もまた、同じことだ」
最も玉座に近い者 

「兄に逆らうことを、後悔させてやるぞ!」
最も玉座に遠い者 



彼らは未来を描く



世界に愛されなかった、導き手
「それでも私は、貴方を玉座へと導くようにと世界に任ぜられた者」





彼女が静かに語るのは、厳格な真実と未来





しかし、時の流れは真実を風化させていく。
真実は彎曲され、いつしか偽りの真実が跋扈する。

「魔女っ! 東洋の魔女っ。妖しの力を操る呪われた一族」
「何でここにいるんだっ!! この国を滅ぼしに来たか!?」
「消えろっ、去れっ!」




「歴史をいいように改竄するリード一族なんて大嫌い。滅んでしまえばいいのに」
歪ませた真実を紡ぐ御遣いは嘲笑う











守りたい、存在がいる



「それは……いい。友、か。実に、良い、答えだ」




命に代えても、譲れない存在がいる



「どォせ貴女たち、皆死ぬんだから」




世界と天秤にかけても



「死にたくないっ!! 怖い、何で、どうして?!」




例え全てを裏切っても




「私の唯一無二の方が、貴方で良かった」








木は何を視たのだろうか、 風は何を伝えたのだろうか
火は何を燃やしたのだろうか、水は何を流したのだろうか


常に世界は、ただ静かに人を見守るだけの存在
世界が見つめたものが真実となり、歴史と名を変え、永久に紡がれていく


彼女たちもまた、歴史の一部
その答えが、繰り返された歴史と異なっていたとしても





「愛してます。この世界の誰よりも。……この世界よりも」




零れた涙が映し出した空は
紡いだ言葉を響かせた空気はたく
世界は、ただそこにあり、彼らを見っていた



日昇るの魔女


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