藤宮 勇瑠 (ふじみや たける)
 私立聖代橋(みよはし)学園中等部三年。剣術家の後とり娘。幼い頃より厳しく稽古を付けられていた為、生半可な男よりも武術に長けている。『最強のアマチュア』を目標に日々精進を重ねている。
 焦げ茶色でベリーショートな猫ッ毛で、同じ色の双眸。一般女子より、頭一個半背が高い。しかし、身長に比例せず細身である。性格は単純明快な激情家。特に乙冬(おと)が関わると見境がなくなる。普通の友人たちは彼女を『勇瑠』と呼ぶが、乙冬と闇貴・光姫は『藤』と呼ぶ。
(以下、ネタバレにつき反転)
 平安の世に無念の死を遂げた『藤姫(ふじひめ)』の生まれ変わりのため、『闇貴(あんき)』と呼ばれる闇を司る精霊に憑かれている。実際は『闇貴』という闇を司る神の守護を得ている。しかし、本人は『闇貴』の存在は理解出来ているが、『藤姫』の生まれ変わりということは知らない。
 『鬼』を切裂く力を宿している為、鬼と戦うにあたって『闇貴』が彼女に様々な助力をする。鬼を浄化する時に、彼自らが剣という武器になって彼女を補佐する。勇瑠が『闇貴』と呼ぶと、手の平から剣が引っ張り出される。『破邪の力』と言う『鬼としての罪』や『原因』を切り払うことは出来ても浄化すること(輪廻転生の輪に戻すこと)は彼女には出来ない。
 また、戦闘中には闇貴の力が補助に加わり、大よそ人の動きではない(少なくとも勇瑠の筋力では出来ないような動き)が可能となる。しかし、戦い終わった後彼女の身体にその分の負荷がかかり、下手をするとニ、三日筋肉痛で動けなくなる。
 両親はこのような妙な守護を得ていることも全て知っていて、それに対する理解を示している。



絢嶺 乙冬 (あやみね おと)
 私立聖代橋(みよはし)学園中等部三年。元華族のお家柄のお嬢様。穏やかでいつも柔らかな笑みを崩さない。芸術に秀でている。少し毛先にウェーブがかかっている、肩甲骨辺りまで伸びた染めていない自然な茶色の髪と、髪よりも濃い双眸。身長は女子の平均ぐらいで、女の子らしい体型をしている。感情を乱すことはほとんどないが、勇瑠が絡むと人格が変わるところもある。普段友人は彼女を『乙冬』と呼ぶが、勇瑠と闇貴・光姫は『絢(あや)』と呼ぶ。
(以下ネタバレにつき反転)
平安の世に無念の死を遂げた『綺姫(あやひめ)』の生まれ変わりのため、『光姫(こうき)』と呼ばれる光を司る精霊に憑かれている。実際は『光姫』という光を司る神の守護を得ている。しかし、本人は『光姫』の存在は理解出来ているが、『綺姫』の生まれ変わりということは知らない。
 鬼を浄化する力を持っている。故に勇瑠に切裂かれた鬼(罪や穢れを払われた鬼)を輪廻転生の輪の中に導くことが出来る力を持っている。彼女一人でも『昇華』は行えるのだが、酷く力を使うので大体の場合勇瑠が鬼を切って、その鬼を『昇華』させている。どれだけ攻撃されても傷つかないが、相手を傷つけることも決して出来ない。また、自分の肉体を強化することも出来ない。
 兄と妹がいる。この家系は霊的能力に優れた人間が多く、伐鬼の門下に下ることも多い。



闇貴 (あんき)
 勇瑠に憑いている精霊、と勇瑠自身は思っているが、実際は『闇貴』という闇を司る神。その名に相応しい腰まで届く闇色の髪と双眸を持つ。長身の美丈夫。
(以下反転)
 平安時代『藤姫』を守護していたのだが、彼女が惨殺されてしまう所を何の力も貸さず見つめることしか出来なかったため、次に『藤姫』の魂が生まれてくるときは自分の持てる力全てをもって彼女を生かそうと誓いを立て、現世に至った。剛直で侍の様な性格だが、自分が好意を寄せている相手に厳しくなりきれない。対なる神『光姫』を愛しく思っている。

光姫 (こうき)
 乙冬に憑いている精霊、と乙冬自身は思っているが、実際は『光姫』という光を司る神。その名に相応しい腰まで届く柔らかな金色の髪に黄金の双眸を持つ輝かしい美姫。
(以下反転)
 平安時代『綺姫』を守護していたのだが、彼女が惨殺されてしまう所を何の力も貸さず見つめることしか出来なかったため、次に『綺姫』の魂が生まれてくるときは自分の持てる力全てをもって彼女を生かそうと誓いを立て、現世に至った。慈母のような笑みを常に讃えた穏やかな性格。自分に厳しく、他人に甘い。対なる神『闇貴』を愛しく思っている。
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