後書き代わりに30の質問


01:まずはあなたのお名前をだうぞ。
 本庄上総です。

02:完結した作品名…この質問で取り扱う作品の名前をどうぞ。
 中編小説『伐鬼』です。

03:この作品を思いついたのはいつ頃ですか?
 2003年の夏です。
 その時期一回書き始めたのですが、夏の時期過ぎちゃったのでお蔵入りさせました。
 その後紆余曲折を経て、今日まで至っています(笑)
 何度書き足しをしたかわかりません。こっそりひっそり内容が増えてたりします。

04:どんな経緯で、この話を作ったのでしょうか?
 和風な話を書いてみたかったんです。矛盾したヒーローが書きたかったというか。
 自分のことが絶対正しいって思ってる子が書きたかったんですよね。矛盾してるものをあえて見ないで、信じた道を突き進む、馬鹿みたいに真っ直ぐな子。
 人外VS人っていうのは前々から書くつもりでいて、丁度現代和風っていうのと相俟って伐鬼が生まれました。

05:構想にどの位時間をかけましたか?
 あんまり時間はかかりませんでした。一日、二日ぐらい。でもそれがあまりにも稚拙だったので、一回構成し直したので(汗)それいれるとまぁ授業中つかったので一週間ぐらいですかね?(だから聞くなって)

06:構想、設定の裏話などありましたら今ココでカミングアウトして下さい。
 構想は、思ったより小さい頃の話が伸びてしまったのに自分でも驚いていたりします。あと、十八歳奏の戦闘シーンが二つ分削られました(笑)書いていて単調になってしまうので、あえて端折り。今だったら書いてもいいかなーと思わなくもないのですが、書き加えてもただの蛇足だと思って断念。また書く機会はありますからね。

07:構想、設定で苦労したコトを教えてください。
 伐鬼の存在。これは私の造語です。『鬼を伐する者』っていうのを具体的にありえなさそうだけど、あるように見せかけようと努力の後ぐらい垣間見ていただければ幸いです(涙)

08:構想段階で、ココにはこだわった、自信があるぞよ…という所は?
 やっぱり伐鬼の設定。鬼を狩るっていうのはあると思うんですけど、そこをあえて鬼を伐するっていうのにしたというのは、私のこだわりです(ぇ)
 何か、字的にも響き的にも私の中では一番しっくりきたのが『伐鬼』って単語でした。

09:話やキャラをつくる際、役に立ったモノって?
 高校時代につかっていた、国語の便覧(爆笑)カラー図解入りの寝殿造り!(イェア☆)

10:スランプはありましたか?また、脱出の糸口となったものは?
 スランプに突入したから、ぶっちゃけ一回下げたのですが(汗)
 この話を好きといってくださった先輩がいらっしゃったんです。内容が内容なだけに、あまり感想を頂けなかったので、その言葉が凄く嬉しかったんです。 それと、書こうかなと思って学校でプロットを書いていたら、友達がそれを読んでくれて、『読みたい!』って言ってくれたから。
 これがなかったらもしかしたらかけなかったかもしれません。凄く大感謝してます。

11:書いていて楽しかったのはドコですか?
 帝を私のものと叫ぶ奏と、全てを知っていて何もいえない帝。
 前編通じてその姿は書いているつもりです。伏線のつもりでしたがあからさま過ぎてあれですが(汗)

12:逆に、ツラかったのはどの辺りですか?
 ないですね。強いて言えば鬼との戦闘シーン(笑)

13:これはお気に入り、自信がある!というシーン&話は?
 時雨(奏祖母)と聖(奏母)の会話。伐鬼は呪われている〜の下りあたりからは凄くノリノリでかけたと思います(笑)
 それとやっぱりラスト付近の二話。奏が真実を知って、帝が彼女を諭す所。ここが書きたくて書き始めた話のはずなんですが、完全に不完全燃焼っ(号泣)私の限界を感じました。

14:今更だけどココ直したいかも!というシーン&話は?
 というわけで、ラスト四話(多っ) もっと切迫した空気をかもしださせたかったのですが、上記記載の通り自分の限界を感じずにはいられませんでした。

15:作品内でお気に入りのキャラは?
 帝かな? 奏は彼の無償の愛の上に成り立っていたんです。彼女の罪をすべて受け止めて、最期に別れが来るのをわかっていても、愛さずにはいられなかった彼の心情っていうのが、個人的には大好きな設定なんです(笑) 自分の好きな設定詰め込んで作ったから彼ですね。

16:周囲に好評(そう)なキャラは?
 この作品においてはいないような気がします。

17:好き嫌いはともかく、便利でつい頼ってしまったキャラはいますか?
 いません。強いて言えば、場つなぎで作って、急遽名前までついてしまった奏の学友ちゃん(笑)

18:好き嫌いはともかく、最もこだわりが強いキャラは?
 奏。馬鹿で愚かな子っていうのを凄く一生懸命考えながら書いていました。でも凄く楽だった(笑)
 自分だけは助かって、自分だけが正義で、自分だけが選ばれていて、っていうのを素面で信じて十八年間生きてきた子が、絶望のどん底に叩き落されるまでがこの話なんです。
 そこの所を書くためには、奏は馬鹿で愚かである必要があったんですよ。だから凄くこだわって書いていたつもりです。

19:その他、人物全般へのこだわりがありましたら語って下さい。
 伐鬼の三人は凄く神経使ったつもりです、呪われた血の呪いの今と過去と未来に渡って表現したかったので。
 伐鬼って言う団体は、流れのない川であり、淀んだ湖なので。

20:一番気に入っているセリフを教えて下さい。
 第九話目の帝の台詞
「最初で、最期の私の願いだ。どうせ逝くなら、お前の手で逝きたい」と
 同じく第九話目の奏の台詞
「他の誰かに滅せられるぐらいなら、私もあなたを自分の手で滅したい」
 です。

21:話の中で、こう思われてるかも知れないけど実はこうなんだヨ、というのはありますか?
 最初の頃に二人の間に愛はない、といっていましたが、それはあくまでお互いがそうだと思おうとしていたんだよっていうことぐらいですね。
 バリバリありますよ、相思相愛(笑)ですよ! あの二人。読んでくださった方はお分かりだと思いますが。それでもあの場では相思相愛とは書きたくなかったので、ああいう書き方をしました。

22:物語とはまた別の所で、この作品をつくっていて嬉しかったコトは?
 こんな話でも好きだといってくださる方がいることが私はとても嬉しいです。

23:物語とはまた別で、ツラかった事は?
 特にないですね。

24:この話をつくる上で、お世話になった方はどなたですか?
 しつこくこんな話ーというのを聞いてくれた友人たち(真顔)
 そして、読んでくださった皆様。
 ほんっとーに感謝してます!! ありがとうございますっ(土下座)

25:作品内で総合して、ココに一番こだわった!というのは?
 伐鬼の怖さ。これはまだあるんです。ここで書ききれないほど、伐鬼って言う集団は恐ろしい連中なのです。全てを保障された正義の味方と思わせておいて裏でえげつないことしまくりなのです!!
 それに案外、一番こだわったかもしれません。

26:ご自分でこの作品を自己採点してみて下さい。方法はご自由にどうぞ。
 点数つけられるほどいいものじゃないなあという感じです。

27:反省点など、ありましたらどうぞ。
 三話目ぐらいまでは半年前の文章なので、手直ししたのですがイマイチおかしいところですね。あとは、やっぱり表現力不足は否めません。もっともっと精進しようと思ってます。

28:一言で、この作品を表してみて下さい。
 負の連鎖の調べ、と言ったところでしょうか?
 自分の話をこうやって言うのは難しいというか、恥ずかしいですね。

29:では、この作品の最も大きなテーマをおひとつ。
 歴史は繰り返される、悲劇の愛の物語です。上のと被りますが、テーマはとにかく悲恋なのです。

30:最後に、読者さんやご自分に向けて一言どうぞ!
 最後まで読んでくださって本当にありがとうございました。読んでくださる方がいなければ、完結しない話でした。こうやって再び日の目を見て、原稿用紙約150枚という枚数で完結できたことが本当に嬉しいです。
 この作品は、三部作シリーズの一番最初です。このシリーズはまだまだ続きますので、よろしければお付き合いくださいませ。本日はここまで読んでくださって、本当に、本当にありがとうございました。



2005年6月11日 本庄上総 拝

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